優秀作品紹介
不二誌一般版10・11月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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紅 | 仁木 祥江 | 水茎 | 鶴渕 雅子 | 桑原 | 佐伯 政子 | |||
書学 | 井上 昌子 | 頸城 | 阿萬 恵子 | 栗丘 | 中山 知翔 | |||
書学 | 武田 知子 | 小峯 | 上杉 純 | 桑文 | 鎌形 美遊 | |||
書甫 | 塩原 雅子 | 船橋 | 福原 紀雄 | 八戸 | 杤内 香周 | |||
野沢 | 高柳 美佐恵 | 玉桂 | 中村 桂雲 | 翠 | 菊地 菜々恵 | |||
光 | 蒔田 雅子 | 九書 | 赤木 希 | 武里 | 武田 鈴子 | |||
光風 | 倉俣 大峯 | 松宝 | 市原 節子 | 芝園 | 岡﨑 芝園 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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建中 | 渡邉 翠月 | 書学 | 奥島 彩舟 | 若竹 | 柴 真基子 | |||
書学 | 福山 明美 | 書学 | 吉田 裕子 | こず | 村岡 初江 | |||
青葉 | 上山 弘子 | 書学 | 武田 知子 | あお | 増田 香蘭 | |||
渓風 | 須田 渓風 | 永岳 | 古川 久子 | 道心 | 小川 純一 | |||
岩手 | 千葉 寿幸 | 茉友 | 菊島 克枝 | 小諸 | 青木 みなみ | |||
ふじ | 伊久美 旬杏 | 野口 | 池田 静月 | 水茎 | 野田 京子 | |||
和同 | 下島 小織 | 書学 | 民 康宏 | 光 | 蒔田 雅子 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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桃林 | 斎藤 江葉 | MM | 芳賀 鳳泉 | 小沼 | 大塚 恵一 | |||
百合 | 外山 香風 | 岱明 | 金井 金蔵 | 愛山 | 高濵 美智子 | |||
書学 | 吉田 奈津子 | 長湫 | 牧野 享子 | 髙峰 | 小関 霞城 | |||
庄和 | 菅原 喜美子 | 水茎 | 櫻井 千榮子 | 破風 | 松原 文巖 | |||
紺青 | 廣川 和代 | 水茎 | 坂本 淑栄 | 水茎 | 鈴木 貴子 | |||
書学 | 中西 桂子 | 松声 | 浅野 壮子 | 九書 | 久冨 幾世 | |||
広島 | 好田 萩水 | 愛山 | 安信 彩香 | 松原 | 野村 夏美 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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墨美 | 高橋 秋帆 | 月倫 | 黒河内 倫子 | 神さ | 八鍬 清峰 | |||
四街 | 髙橋 弘雲 | 西宮 | 中島 美幸 | 書学 | 高橋 和子 | |||
MM | 芳賀 鳳泉 | 備北 | 谷口 直美 | 阪二 | 渡辺 幸子 | |||
日報 | 鳩岡 淳子 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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佐野 | 千葉 悦子 | NZ | クラウザー 章悠 | 金子 | 金子 シゲ子 | |||
香雪 | 竹内 美智子 | 瀬戸 | 西本 青子 | 水茎 | 山下 啓子 | |||
水茎 | 森 典子 | 九書 | 山崎 美須子 | 書学 | 渡部 重男 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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伊賀 | 石田 敏昭 | 刀の切れよく深く暖かく、 内輪郭の白線が生きて、 白文の 「荷心香」 のやや細身の線をしっかりと押さえ込み、 朱の余白を生かしている構成が見事。 | |
書学 | 藤野 仁三 | 千字文大会にも出品し、 日頃のご精進が作品に生かされています。 朱文による 「荷心香」 の配字が新鮮で、 外輪郭の朱線とよく調和して趣あり。 | |
城南 | 齋藤 綾乃 | 朱による太い外輪郭線が極端すぎるきらいあるも、 逆に 「荷心香」 の朱文三字をよく取り込んで効果的でもある。 朱文の刀の切れも深くてよい。 | |
書学 | 渡部 重男 | 二世中村蘭臺の模刻とあり、 配字結体の妙を刀の切れよく表出しての秀作。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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望水 | 辰巳 望水 | この作は、 ウ冠とカンに分けての造型を試みている。 縦横画と斜画の表現が堂に入り運腕自在。 この処の進境著しい。 | |
観門 | 吉川 早苗 | 持ち味の力感を備えながら、 空間を意識しての表現の停止がみられる。 一段と引き締まり充実感が具わった。 手首の柔軟さと指法にも気付いたようだ。 | |
愛山 | 大谷 美城 | 用紙は加工紙であろう。 用紙の選択で新天地を開く。 墨のノリと鋒先の活躍で、 まさに字は踊り筆は舞う。 | |
蘭燈 | 藤田 紀江 | 寛の字を、 縦長にデフォルメして右寄せにし、 紙面の左側を白く大きく広々と残し作品を大きく見せている。 苦肉の策か、 押印が斜めになっているのが残念だ。 いくつかの変形印があれば作品の左側に押せただろうに。 | |
神子 | 吉田 紅夢 | 余白ではなく、 作品の右側に大きく豊かな清々しい分間をつくる。 書者の動態の完成された美しさが傳わってくる。 「ん」 の草體の美。 見映えもよい。 | |
横浜 | 菅原 恭子 | 「ん」 の原字が 「无」 であることの意識が根底にあって、 起筆を點で入れて縦の線を沈めて腋を開いて筆の重さで軽やかに、 骨力を附けて鋭く展開、 簡明。 | |
南砂 | 大野 美詠 | 何氣なく、 爽やかに、 心もち右寄せの構図でつくる。 起筆の小さな點からの伸び、 収筆での腋を開いての筆の動きは、 筆遣いの奥義に通ず。 名人斯の如し。 | |
MM | 芳賀 鳳泉 | 起筆で紙面に筆を置き、 二段、 三段、 四段と鋒を進めたまでは大成功。 なお此處での動きが肝腎。 一轉して腋を開き、 轉折で力を入れずに腋の開閉での表現が欲しかった。 |