優秀作品紹介
不二誌一般版 2・3月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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観門 | 菅原 愛 | 書学 | 岩國 松雪 | 熊本 | 吉川 千代子 | |||
書学 | 栗山 美代子 | 天沼 | 舛谷 貞子 | 芳美 | 田中 敦夫 | |||
湘花 | 阿部 のりこ | 頸城 | 市川 真菜 | こず | 武田 尚子 | |||
船橋 | 福原 紀雄 | 笹丘 | 成重 美智子 | 水茎 | 片川 美幸 | |||
書学 | 渡辺 昌弥 | 玉桂 | 中村 桂雲 | 東上 | 齋藤 優 | |||
大井 | 羽下 志のぶ | 書学 | 藤田 麻子 | 大道 | 大谷 由香 | |||
書学 | 伊藤 律子 | 山口 | 神田 真理子 | まお | 渡邊 美佳子 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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書学 | 岩國 松雪 | 柏崎 | 三井田 早雲 | 篠山 | 野々口 智子 | |||
宇治 | 千葉 雄峰 | 山口 | 上野 和子 | 書倫 | 河合 規子 | |||
日暮 | 大唐 美奈子 | 白鳥 | 佐藤 裕子 | 加茂 | 西潟 春香 | |||
書学 | 平塚 清美 | 大楠 | 永田 耀香 | ちば | 樋口 智子 | |||
窓月 | 栗田 絵美 | 書学 | 中村 奈己 | 和同 | 坂田 茉優 | |||
RU | U・カテリナ | 書学 | 本山 径子 | 書学 | 田中 芳子 | |||
百合 | 淺野 準子 | 香泉 | 橋本 香泉 | 書学 | 丸岡 周子 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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観門 | 小林 映山 | 仙水 | 天艸 久美子 | 書学 | 武田 知子 | |||
愛山 | 高濱 美智子 | 水茎 | 鶴渕 雅子 | 水茎 | 神戸 恭子 | |||
書学 | 𠮷田 奈津子 | 湖 | 柾本 万紀子 | 神戸 | 中山 望 | |||
書学 | 岡田 和世 | 水茎 | 櫻井 千榮子 | 久留 | 岡村 正惠 | |||
加茂 | 石黒 純子 | 水茎 | 星川 みどり | 書学 | 松村 邦子 | |||
蘭燈 | 山﨑 燈水 | 松声 | 浅野 壮子 | 広島 | 好田 萩水 | |||
書学 | 野手 都子 | 玉川 | 石田 初美 | 九州 | 堀 美保 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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神さ | 八鍬 清峰 | 朝書 | 八山 龍青 | 五合 | 河野 江舟 | |||
日報 | 鳩岡 淳子 | 光風 | 杉本 華泉 | 天草 | 坂本 美里 | |||
洗心 | 久保 治舟 | 鎌倉 | 石田 青珠 | 越谷 | 橋本 朝子 | |||
洗心 | 浅井 桃泉 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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佐野 | 千葉 悦子 | 習志 | 安廣 清翠 | 書学 | 坂口 千惠子 | |||
秀仙 | 鏑木 恵美 | 金子 | 金子 シゲ子 | 瀬戸 | 西本 青子 | |||
書学 | 渡邊 奈穂子 | 益田 | 大畑 蒼極 | こず | 村岡 初江 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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書学 | 森下 育朗 | 太く厚味を感ずる白線が心を打つ。 辺縁の白と朱色の余白とが見事に調和した。 刀の切れの中に暖か味を感ずる作でもある。 | |
新書 | 丸山 芳 | 白文が辺縁一ぱいに収まりながらも見事に収まり趣きを出している。 一言申すならば 「端」 の旁がやや頑張り過ぎの感を持つが如何。 | |
城南 | 齋藤 綾乃 | 刻刀素直にして線質穏やかなれど、 結体よく収まり、 輪郭線と合わせて余白良くまとまった。 | |
島田 | 田村 海峰 | 寿を大きく配字しての構成見事。 切れの良い運刀は力感に溢れて佳。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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三木 | 宮田 雲鶴 | 墨が画箋紙に載り、 筆が遊ぶ。 いゝですね。耳は口に往き口は王にと見事に合体。 特に口から王にかけての表現停止は並ではない。 終筆の表現にこそ年季が入っている。 押印もこうありたい。 壓力があり、 存在感を表わす。 | |
広島 | 好田 萩水 | この作品を第二等に推す。 宿墨が二層の画箋紙に墨気を漲らせて仲々味わい深い。 二層紙で余白の白、 分間の白が輝く。 印もよく印泥も押印もピッタリだ。 惜しむらくは造型に一工夫を。 筆順を変えて○壬○口○耳の構成などの工夫をしてみたい。 「耳」 第一画に力みが出たのが惜しい。 一の書き出しを自然体で。 | |
西宮 | 中島 美幸 | 青墨というより、 淡墨の作品。 運筆の速度と筆圧の変化で面白い味を出している。 字型は草書の聖であるが、 第一画目はともかく、 第二、 三、 四画目の点の繰り返しには、 今少し変化が欲しかった。 こゝがこの作の見所としたい処であった。 始筆より終筆までの流れを表現したい。 | |
きし | 根来 佐枝 | 爽やかに余白を残し、 線質も軽快。 少し形に囚われた観がある。 これを壊して藝術作品を作るべし。 筆、 墨、 硯、 紙を選んで冒険を試みたい。 印が少し淋しい気がする。 | |
康花 | 鈴山 昭子 | 手指がよく動き、 手指と筆圧を操って 「や」 の平仮名のイメージを素直に表現し美しい。 これ程の線の張りが出せたのは、 超長鋒による技法の成果か。 印の位置も印泥も良好で、 見る人の気持を和ませる作品だ。 餘白はあくまでも白く廣い。 | |
光風 | 池田 嶺華 | やゝ右肩上りに書き過ぎた。 筆の動きがよく、 第一画目の返しの部分では、 よく持ち応えて書いている。 大分超長鋒の使い方に慣れてきた。 最終画の縦画が弱いが、 身体の動きが伴えば自然な造型を得よう。 | |
観門 | 片山 かよ | 何気なくシッカリ、 少し堅めに書いて幽玄の気が宿る。 竹印の小印で瀟洒な趣を残す。 意先筆後の筆の扱いも心懸けたい。 堂々たる作。 | |
万里 | 東仲 遙邨 | 装飾性に富んだ作で墨色もよい。 穏やかに、 懐フトコロ広く、 和気を大きく包んで大らかだ。 小手先の技にならず、 身体で運筆すれば大成しよう。 |