優秀作品紹介
不二誌一般版 5月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
書学 | 木村 香織 | MM | 芳賀 鳳泉 | カワ | 島田 晴夫 | |||
青空 | 小松 陽子 | 愛媛 | 一宮 雅峰 | 青空 | 若林 香 | |||
書学 | 長倉 悦子 | 容弘 | 荻原 惠秋 | 伊賀 | 岡田 宏美 | |||
書学 | 渡邊 奈穂子 | 谷戸 | 瀨戸 久子 | 書学 | 堀井 典子 | |||
秋川 | 椹 愛 | 書学 | 堤 さなえ | 曙会 | 安田 美千恵 | |||
清香 | 吉田 文子 | 書学 | 吉原 典子 | 書学 | 江成 智昭 | |||
文化 | 吉田 靜溪 | 邑心 | 宮﨑 里美 | 加茂 | 田辺 祐妃乃 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
白山 | 松岡 清翠 | 本渡 | 平山 ゆり子 | 書学 | 溪 順比 | |||
水茎 | 鶴渕 雅子 | 水藍 | 宮迫 央苑 | 蘭燈 | 木下 宏枝 | |||
大藤 | 鈴木 白藍 | 東京 | 田浦 香月 | 竹 | 鈴木 竹苑 | |||
文月 | 橘 史郎 | 青書 | 影山 史峰 | 書学 | 長 美佐子 | |||
山口 | 大嶋 真弓 | 心 | 伊藤 淳子 | 水茎 | 野田 京子 | |||
書学 | 佐藤 恵美 | 書学 | 山田 惠美子 | 髙峰 | 舟見 輝夫 | |||
野沢 | 樫山 信悟 | 玉弥 | 玉置 やよい | 紺青 | 鈴木 良子 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
九書 | 長谷川 裕美 | 宮城 | 阿部 絹子 | 福岡 | 大久保 美鳳 | |||
書学 | 原地 桃香 | 昭栄 | 長田 夏扇 | 愛山 | 高濱 美智子 | |||
水茎 | 森 典子 | 島田 | 田村 潔 | 欣書 | 民部田 鳳春 | |||
九書 | 久冨 由紀 | 書学 | 三谷 武久 | 鹿書 | 武内 弘子 | |||
愛媛 | 一宮 雅峰 | 九書 | 垣田 理恵 | 恵那 | 林 里美 | |||
書学 | 駒田 美由紀 | コ文 | 栃倉 夏江 | 広島 | 好田 萩水 | |||
石巻 | 遠山 玉峯 | 野沢 | 高柳 美佐恵 | 九州 | 堀 美保 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
瀬谷 | 浅井 桃泉 | 光風 | 杉本 華泉 | 天草 | 黒川 良子 | |||
日報 | 鳩岡 淳子 | 九書 | 長谷川 裕美 | 青雲 | 深谷 春琴 | |||
志水 | 竹内 美智代 | 津渡 | 大邊 松風 | 栗丘 | 笹岡 久乃 | |||
四街 | _橋 弘雲 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
佐野 | 千葉 悦子 | 書学 | 坂口 千惠子 | 金子 | 金子 シゲ子 | |||
桜川 | 宇佐美 幸恵 | こま | 植田 明子 | 書学 | 檜山 紀子 | |||
書学 | 佐藤 治美 | 川書 | 加藤 みつ子 | 水茎 | 片川 美幸 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
---|---|---|---|
伊賀 | 石田 敏昭 | 「福寿杯」の陽刻の線が運刀の切れよい三字が、よく余白を生かしての調和が見事。縁の太めの線がよく押さえの役を見せて、 甲骨文の趣を出して面白い。 | |
水茎 | 山下 啓子 | 一字一字の文字造型の配字が生き、特に「杯」の曲線が生かされて楽しく鑑賞出来る。刀の切れもあり線質も深く、力強い縁線により余白が生きての佳作。 | |
書学 | 坪田 修水 | 運刀が熟達とは云えないが、素直な線が好感を呼んだ。「福」を一字、「寿杯」を二字文字構成も無理なく収めている。縁線の運刀がやや不安定な点に留意したい。 | |
書学 | 渡部 聖峯 | 先人の模刻とあるが、大らかに運刀しているものの、「心階」の二字やや線が甘い点あり。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
---|---|---|---|
釆女 | 熊野 素心 | 腕の冴えを以て一筆書きの如く書す。場中第一の見事な作。餘白の美を襖繪に見る等伯の墨繪にもなぞらえたい。一氣呵成の運筆も亦妙。なお、押印、印、印泥、そして青墨の質にも留意されたい。 | |
書学 | 今村 重子 | 「蟹」一字を契文で書いても、斯くも輕妙洒脱になるかと驚く。墨の使い方、筆の超長鋒羊毫の使用にも馴れて、獨自の境地に至る。墨色、運筆共に完璧。裏返して見れば、なほ墨色妙なり。 | |
書学 | 平川 惠翔 | 蟹なる漢字は、虫と解とも、角、刀、牛、虫とも分解できるが、頭大脚小で解と虫に分けている。見事に運筆して一字たり。右寄せで餘白をよく残して明るい。 | |
新書 | 小柳 悦子 | 筆捌きにも餘裕を見せて筆力も充實。蟹を分解して角偏としたかの如き構成も妙。基本の姿勢、執筆、運筆の體勢を整え、前傾し、縦劃の表現を追求したい。 | |
MM | 芳賀 鳳泉 | 六朝楷書を想わせる気迫。搖るぎない構成を支える渋みある墨色。一つとして同じ書線はなく収筆の自然な抜き方に進境の姿を見せている。 | |
水茎 | 森 典子 | 点と転折の流れが白い紙面の空間を切り、その白い余白の中に、小さな赤い印影が清らかな詩情を奏でる。 | |
東京 | 浅野 須美子 | 平仮名の一字「し」の不思議な生命感が小さな朱の印と共に白い紙面から溢れ出て、大きな自然界に繋って行く。 | |
光風 | 杉本 華泉 | 滲みの淡い影に包まれて、空を駆ける「之」の字、収筆のかすれに、スピードを出して空を駆ける。鳥の尾びれの姿を想起させられる。 |