優秀作品紹介
不二誌一般版 10月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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松 | 角田 茅水 | 桃林 | 斎藤 江葉 | 愛山 | 大谷 美城 | |||
九書 | 久冨 由紀 | 新書 | 内山 薫 | 百合 | 外山 香風 | |||
墨香 | 小川 昭俊 | 藤岡 | 勝野 蒼春 | OI | 山村 清香 | |||
西湘 | 瀬戸 裕江 | 書学 | 平塚 清美 | 水茎 | 胡 優乃 | |||
長野 | 岸 久子 | 南平 | 酒井 治子 | 光 | 蒔田 雅子 | |||
野田 | 岩崎 美佐 | 恵那 | 菰田 貴石 | 白洲 | 蔀 久美 | |||
川口 | 小沢 貴代 | 桑原 | 貞包 佳代子 | 熊本 | 沼田 華風 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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書学 | 岩國 松雪 | 本渡 | 江頭 靖子 | 書学 | 上條 直子 | |||
青葉 | 上山 弘子 | 大磯 | 岩本 麗翠 | 日暮 | 大唐 美奈子 | |||
古雅 | 秋本 真理 | ショ | 俵木 郁子 | 秋月 | 須佐 光宏 | |||
小諸 | 中島 綾華 | YS | 栁瀬 佐代子 | 山口 | 大嶋 真弓 | |||
草扇 | 中舘 甚五郎 | 九書 | 古川 浩子 | 南丘 | 山田 ひとみ | |||
水茎 | 布川 裕美子 | 華水 | 岩永 房水 | 書学 | 寺田谷 季永 | |||
水茎 | 源 貴美 | 野田 | 岩崎 美佐 | 心 | 森山 亮香 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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天草 | 黒川 良子 | 伊賀 | 山田 善永 | 書学 | 高橋 鼓風 | |||
百合 | 外山 香風 | 書学 | 足立 千春 | こず | 北田 愛実 | |||
岩書 | 飛澤 寿男 | 市書 | 森 留美 | 書学 | 黒川 千保香 | |||
MM | 滝川 小百合 | 小諸 | 柳 杏秋 | 新書 | 佐藤 佳奈子 | |||
水茎 | 胡 優乃 | 蘭燈 | 山﨑 燈水 | 欣書 | 重城 佳春 | |||
柏葉 | 工藤 香琴 | 武並 | 岡本 美妃 | 加古 | 松井 一静 | |||
友和 | 遠藤 沙苑 | 青井 | 今野 美晁 | 和同 | 久島 もえ |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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双葉 | 矢野 甲 | 阪二 | 藤井 慶子 | 五筆 | 狩野 蒼龍 | |||
白山 | 松岡 清翠 | 仙鶴 | 津留 美耶 | 水茎 | 山﨑 ミユキ | |||
唐扇 | 原田 清美 | 九書 | 長谷川 裕美 | 山口 | 神田 真理子 | |||
MM | 芳賀 鳳泉 | 朝書 | 八山 龍青 | 天草 | 坂本 美里 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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伊賀 | 石田 春代 | 書学 | 平沢 季余子 | 九書 | 山崎 美須子 | |||
書学 | 鈴木 筍山 | 書学 | 柏木 琅沙 | 書学 | 渡部 重男 | |||
水茎 | 胡 優乃 | 書学 | 渡 東美 | 書学 | 濱田 愉子 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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島田 | 田村 潔 | 一見して白文の三字が力強く目に入る。運刀の切れの鋭さの内に、深みのある線がすばらしい。輪郭の白線が更に三字を暖かく包み込んでいる。 | |
水茎 | 遠藤 紀子 | 白文の三字がきっちりと収まってよろしいが、「龍」字がやや甘い。「潜淵」の二字は趣きを見せてよい。辺縁の工夫と更なる運刀の練磨を期待したい。 | |
書学 | 坪田 修水 | 朱文による三字一見して線が甘く単調さを見せているが、辺縁の線が三字を上手に包み込んでいるのがよい。運刀の修練を心がけて更なる飛躍を期待したい。 | |
書学 | 渡部 重男 | 徐三庚の模刻とあるが、よく配字され、運刀も確かでよい。右の辺縁をしっかり、特に右側に留意したい。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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水茎 | 多田 洪子 | 天かける「鳳」(ほうおう鳥)の気高さを想わせられる作。縦の流れが美しい。上部の「」の形と下部の鳥の「」のバランスの妙、心にくい。 | |
愛山 | 渡邊 輝水 | 一画目の長い縦に流れる線と二画目の下に降りてはね上る微妙な線の動感が山形の字形に品格を与える。「風」構を空海風に処して成功。 | |
光風 | 杉本 華泉 | 墨色の濃淡の変化に書の妙味を覚える。鳥の字形に「鳳」のリアルな姿を想像し、伝統の象形文字の美しさに感動する。富士の山に鳳が舞う。 | |
神奈 | 斉藤 仲子 | 力強いムーブマン「動き」のある書である。二画目「」の上に巻く形と最終の下から上に巻く形の対比があって、面白い空間を形づくっている。 | |
三木 | 宮田 雲鶴 | 此処に至って書画一致の境が見事に表現されている。凛として深い。白雪に覆われた等伯の銀世界に残る木立ちを見るようだ。収斂、凝縮、気韻生動。 | |
杏花 | 鷹見 杏邨 | 年季の入った運腕による書きぶりで、自らの書道観を披瀝。一本の縦画に二本の横画が絡み、平仮名の「し」に続いて清韻が響く。 | |
清流 | 木村 則子 | 仲々の余裕の作。平仮名の原流を遡り、草書を借りて無理のない「れ」を書す。送筆、収筆の軽妙で品致を出す。左寄せで右側に大きく余白を残して妙。 | |
愛山 | 高濱 美智子 | 懐の広さは極限に近く、規模雄大。平仮名の「れ」がこれ程の大らかな作品になろうとは誰が考え得ただろう。一寸、縦画の書き出しには怒張が感じられる。 |