公益財団法人日本書道教育学会

平成27年度優秀教場・教室長表彰式報告

花ぐもりの4月3日、東京一ッ橋の如水会館において、平成28年、日本書道教育学会創立66周年の開幕を告げる優秀教場・教室長表彰式が開催されました。
日頃より全国各地の教育現場で本会の書道理念の実践、ご指導に当たる先生方290名の内73名の参列をいただき、式は挙行されました。

くもり日の空に満開の桜がほのかに香る美しい一日、全国各地、遠く九州、青森よりお集まりいただいた先生方、来賓の方々の御参列の中、表彰式は開催されました。先ず石橋桂一理事長が立たれ、「本会が創立66年を本日4月3日より迎えますが、創立者石橋犀水先生は正統な書道の存続を願って創立と同時に『不二誌』をつくられました。この66年の間には様々なトラブルがありました。当初は国情がまだ安定しておらず、郵便事情も最悪でしたが、今日迄、遅れることなく継続発行して参りました。また本会が目指す純正書道も皆様方のご理解をいただきしっかりと根づいております。」と力強くご挨拶を述べられました

続いて、優秀教場・教室長への表彰状授与が行われ、理事長よりお一人お一人の先生方へ表彰状と標札が手渡されました。

来賓の先生方の御紹介ののち代表して本会評議員・大川美術館館長、学習院名誉教授の寺田勝彦先生より御祝辞をいただきました。

「この春爛漫、満開の桜の下、本会のこのような会が催されること、嬉しく喜ばしい限りです。」と語られました。また寺田先生の最初の筆をもたれての経験は敗戦後、今迄使っていた教科書を墨で塗りつぶすことから始まったと話され、先生方のお力により現在の子供達は本当の書道を書く喜びを与えていただいている、書道の基礎的勉強と共に、書を通しての目的達成等、子供達の人間成長への大きな御尽力に敬意を表され、さらに、書家として教室指導者としての益々の御発展を祈念されました。

続いて行われた懇親会で、本会評議員石橋智子先生より、各地の教育現場で一人一人の子供達の手をとり、お年寄りを支えながら御指導いただいておられる先生方に重ねての感謝を述べられ、現在静岡県下の小学校14校で行われている書道科の授業で一番問題になっているのは「書道」と「書写」の違いを理解していただくことですが、それは現場では簡単に片付けられることではない。両者、作品を掲示し、その違いを、字が生きているか、子供らしい活力、書品があるか等、話し合い、一歩一歩解ってもらえるよう進めていると、その指導法を話されました。また、今日から本会は66周年目が始まります。皆様方の御力でもって本会の底力とさせていただきたいと話されました。石橋桂一理事長より犀水書簡集の一文を挙げ、手紙文の書き方とその鑑賞法を教えていただきました。

次いで池田龍仙評議員から本会の素晴らしい「不二誌」で学ぶことの誇りを持って学書に励みましょうとの御挨拶をいただき乾杯が行われました。

宴、たけなわとなり教場・教室長の先生方の楽しい語らいの一時が過ごされ、最後に小久保嶺石先生の力強い一本締めをもって、本年度の表彰式は終わりを告げ、新しい66周年に向けての道は、ここに拓かれました。