公益財団法人日本書道教育学会

本会について

創立70年を越え、現在は全国で10万人の方々が本会の書道教育機関で学ばれています。

「書道教育学会」とは、一体どのようなところなのでしょうか?
まずはこちらから、ご案内いたします。

70年以上の歴史の重み

公益財団法人日本書道教育学会は昭和を代表する二大書家、国文学者でもある文学博士、尾上柴舟(1876-1957)と文学博士、石橋犀水(1896-1993)により昭和25年に結成されました。

戦後の混乱の中、壊滅状態にあった我が国の誇るべき伝統の書道を復興しようとして創立者・石橋犀水は伝統に立脚し、流派を超えた正統な書道教育を指標として、尾上柴舟を招き、共に本会を創設し、月刊書道誌「不二誌」を発刊して確固たる書道教育の指標を樹立いたしました。その指標に従い、今も多くの会員が書道を学んでいます。

「不二誌」により、また「書道學會展」をはじめとする各公募展により、才能の啓発につとめて70年以上になります。

伝統を大切に、流派にはとらわれず 

本会では純正書道の真髄の理解を通じて、書道教育の振興を図っております。と同時に、一流一派に偏ることなく、広く「学・藝・道」の書道理念を掲げております。

この「学・藝・道」三位一体の書道は、創立者・石橋犀水が提唱した変わらぬ本会の理念であり、本会では伝統に立脚した正統の書を踏まえつつ、古典の書とともに現代の書として「誰でも読める」文体である「漢字かな交じり文(新和様)」や「少字数の書(漢字造型)」等の分野も研究しております。

啓蒙に力を入れる、充実した教育体制

本会では、皆様のニーズに合った、さまざまな学習方法の選択肢がございます。

月刊書道誌「不二誌」には優れたお手本とその解説が多数掲載されており、毎月の競書に出品することで段級を取得、師範資格取得へとステップアップしていくことができます。

もっとじっくり学びたい方には「日本書道藝術専門学校」、忙しくて学校に通う暇がない方には本邦初の文部科学省認可を受けた「通信教育」もございます。

いずれの選択肢をお選びになっても、充実した内容により確実に実力を身につけ、書の道を着実に歩んでいくことができます。

日本書道教育学会主催による展覧会

日本書道教育学会では毎年数々の書道展(書道學會展、全日本学生書道展、不二現代書展等)を主催し、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞をはじめとする権威ある賞を授与しており、書家、書を志す芸術家や学生の皆様にとって自らの作品を発表し、互いの切磋琢磨の場としても絶好の機会を提供しています。