公益財団法人日本書道教育学会

受賞者よろこびの声紹介

全日本学生書道展受賞者のよろこびの声をご紹介いたします。

受賞おめでとうございました。

第71回学生書道展 よろこびの声

第71回優秀作品紹介はこちら

文部科学大臣賞 五年生 咲良  山村 潤

山村 潤

私は書道が大好きです。満足のいく字が書けると、達成感が味わえるからです。けれど昨年は、思うような字が書けず、みんながよい賞をとっていく中で、私だけ取り残された気持ちになりました。そして今年こそはと一生けん命練習をした作品が最高位の賞を受賞することができ、本当にうれしいです。

いつも熱心な指導をして下さり、この賞がとれたことを一緒に喜んでくれた書道教室の先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

文部科学大臣賞 中学部 台灣  黄 湘芸

黄 湘芸

收到第71回全日本學生書道展獲獎的消息,非常開心,謝謝評審老師的青睞,能讓我再次把書法的美發揚光大。這無上的榮耀也為我忙碌的國中生活添加了更多的動力。

我來自台灣新北市,目前就讀新北市土城國中二年級,平時喜歡跑步、游泳、唱歌、看書、畫畫。從小學一年級開始接觸硬筆書法,二年級開始習書,習書的過程中,學會了很多字體,有:褚遂良、趙孟頫、張即之、王鐸…等,這次得獎作品內文就是以張即之字體呈現的。而在習書的同時,也會略讀一些古代的詩詞,感受詩詞不同的意境而呈現書法的美。我的書法還有很多須努力的空間,期許自己未來能夠更精進,更上一層樓。

在此謝謝我的指導老師楊國斌,用心的教導讓我精益求精。更要謝謝我的媽媽一路上的陪伴與鼓勵,謝謝大家。

〈訳〉

第71回全日本学生書道展での受賞の知らせを受け、とても喜んでいます。審査をされた先生にお引き立ていただいたことに感謝いたします。お陰様で書道の美を改めて大いに広めることができました。今回のこの上ない栄誉は、多忙な中学生の日々において私に更なるやる気をもたらしてもくれました。

私は台湾新北市の生まれで、現在は新北市立土城国民中学2年生です。普段はジョギングや水泳、歌、読書や絵を描くことを楽しんでいます。小学校1年生の時から硬筆の書道に触れ、2年生から書道を習い始めました。書道を学ぶ過程で褚遂良や趙孟頫、張即之、王鐸などといった多くの字体を習得してきました。今回の受賞作品は張即之の字体を表現したものです。また、書道を習うと同時に古代の漢詩についても多少学び、詩や詞の様々な趣やそれらを表現する筆法の美しさを感じています。私の書にはまだまだ努力すべき点が多々ありますが、今後一層精進して更なる高みを目指したいと思っています。

この場を借りて、私を指導してくださっている楊国斌先生に感謝いたします。先生の心を込めたご指導のお陰で絶えず進歩することができています。また、これまでずっと私に寄り添い、励ましてくれた母に感謝したいと思います。皆さま、どうもありがとうございました。

文部科学大臣賞 高校部 新木  横山 颯

横山 颯

この度は、栄誉ある文部科学大臣賞を賜り、光栄に思います。これも偏に、石橋鯉城先生をはじめ銓衡にあたられた諸先生方のお蔭と、厚く御礼申し上げます。

今回の作品制作にあたり、明確なテーマを決めてから取り組みました。「宙」という字から永永無窮の宇宙や空を想見し、朧雲のような淡い雰囲気を出すことを目標として制作しました。今迄、殆ど取り組んだことの無かった淡墨の表現には難渋しました。多くの試行錯誤を経て納得のいく作ができたと思っています。

今回、この様な栄誉ある賞を頂けたのは、恩師の八橋先生の熱心なご指導のお蔭だと思っております。先生はご勇退されてしまいましたが、この報告をとても喜んでくださいました。今回の受賞を以って先生へ報恩することができたと思います。

この受賞を励みに一層の研鑽を深め、精進して参ります。

末筆になりましたが、日本書道教育學會の益々の発展を祈念いたします。

学会大賞 幼年・一年生 奈良  田中 咲実

田中 咲実

さいしょは、ひらがなもうまくかけなかったけど、おしゅうじをならいはじめてからすこしずつかくのがたのしくなりました。ふでをつかってかくのはむずかしいけど、うまくかけるとうれしくなってきました。おおきいふではもってかくのがたいへんだけど、がんばってかけるようになりました。がんばってかいたじがほめられてうれしかったです。

これからもたくさんれんしゅうして、いろんなもじをかけるようになりたいです。

学会大賞 二年生 奈良  穂積 悠人

穂積 悠人

ぼくは、三さいからおしゅう字をはじめました。今まで、何どかしょうをとってきましたが、今回のしょうは、おしゅう字をはじめて一番うれしいしょうでした。

今まで、くやしい思いもたくさんしてきたので、その分「日の丸」は、たくさんれんしゅうをしました。ぼくは、おしゅう字が大すきなので、これからもいっぱいがんばりたいと思います。

学会大賞 三年生 彩  伊藤 琥太郎

伊藤 琥太郎

全日本学生書道てんで学会大しょうになって「やった〜」と思いました。

先生から電話がきた時、お母さんは「たぶん他の琥太朗君だと思います」と話していました。でもぼくは、ちょっとだけ自信がありました。先生が上手にていねいに書いてねと言っていたのでていねいに書こうと思いました。

お習字は書くのが大変でつかれる時もあるけど、太田先生とお父さんお母さんにほめられてうれしかったです。

これからも元気な字を書きたいです。

学会大賞 四年生 山岸  高橋 由衣

高橋 由衣

造像記の特徴を生かして堂々と書いた作品が学会大賞になり、とても嬉しいです。腰が痛くなるまで練習した甲斐がありました。特にスピードやかすれを意識しました。

「窟」は画数が多く、太く書くと隙間がつぶれそうで、細く書くとどっしりとした「石」とバランスが取れず難しかったです。あなかんむりがかっこよく書けて気に入っています。

これからも書道にしっかりと取り組んでいきたいです。

学会大賞 六年生 咲良  中山 笑花

中山 笑花

私が工夫したことは、「観」という字を大きく見せるために「世界」をあえて小さく書いた事です。また、文字を大きく見せるために太く書きました。他に、曲げの部分をしっかり書く事を意識しました。

学会大賞と知った時、信じられませんでしたが、少しずつうれしさが込み上げてきました。中学生になっても上達できるよう、練習にはげみたいと思います。

中国大使館賞 中学部 川園  田中 漣人

田中 漣人

この度は、第七十一回全日本学生書道展におきまして、「中国大使館賞」という栄誉ある賞をいただきありがとうございます。

受賞の知らせをいただいた時、驚きと喜びで信じられない気持ちでした。

このような賞を受賞できたのも先生の大変熱心なご指導をいただいたお陰です。本当にありがとうございました。

この作品の「龍」の字は僕の大好きな文字の一つなので、今回の作品に「青龍」を選びました。

作品の練習を始めた頃、字の左右のバランスや大きさを揃えるのがとても難しく、何回も練習しました。

今後もこの受賞を励みに新たな気持ちで楽しみながらもっと上を目指して努力したいと思います。

中国大使館賞 高校部 盛一  横山 和沙

横山 和沙

この度、中国大使館賞という名誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っています。

高校の書道部に入部し、改めて書道の奥深さや、臨書の魅力に触れ、書道がますます楽しくなりました。

今回取り組んだ「曹全碑」は、伸びやかでやわらかな線が特徴です。初めは、なめらかな波磔を示すことや、横の文字との幅を揃えることに大変苦労しましたが、顧問の先生にご指導をいただき、この作品を書き上げることができました。

また、部活動での、先輩方の目標に向かい限られた時間で作品制作に取り組む姿勢を間近に感じられ、同級生とも切磋琢磨し合える環境があったことが、自分の成長につながったのだと思います。

支えてくださった先生方や、周囲の方々への感謝を忘れずにこれからも書道に励みたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。